漢五派71代目・劉啓治先生は去る7月24日にこの世を去ってしまいました。
時を同じくして日本では、25年以上第一線で活躍している5人の某人気アイドルグループの解散騒動が起きているようです。
若い男性を意味する艮(ごん・うしとら)エネルギーが少しずつ弱まり、その一方でミドルの世代の女性を意味する離(り)エネルギーの力量がふつふつと沸き起こっているのですから、ここでも時の流れの影響を強く受けているのかもしれません。
とはいえ、この5人のメンバーは解散してもそれぞれの個性を活かして、きっとそれぞれの世界で活躍し続けることでしょう。
お世辞とか何の理由もなくテキトーなことを言っている訳ではありません。確たる根拠があるのです。
キーワードは子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)です。
上記の干支は、風水用語で「四正」と呼びます。
「四正」は複数のごちゃごちゃしたエネルギーではなく、シンプルにある特定のエネルギーを持っているものなので、ピュアエネルギーとも言われています。
子(ねずみ)は癸という水エネルギー、
卯(うさぎ)は乙という木エネルギー、
午(うま)は丁と己という火エネルギー、
酉(とり)は辛という金エネルギー
ととてもシンプルです。また、それぞれキャラクターの違うものです。
また、これらは「桃花(とうか)」とも呼ばれ、人としても異性としても魅力を持つものです。
ですから、芸能界のように人気が問われる業界にはこの四正は必要不可欠なエネルギーなのです。
たとえば、このグループのリーダー格のNさんは、公表されている生年月日が間違いでなければ1972年8月生まれですから壬子(みずのえねずみ)年生まれで、年のところに四正を持っています。
それもしっかりと力のある存在感のものです。
Nさんの日干は辛(かのと)の方ですから、いわゆるクールな美男美女に多い「金水相生(金が水を生む)」の方です。
ツヤツヤに磨かれた宝石のようにピカピカしていて、知らず知らずのうちに惹きつけられてしまう何かをしっかり持っている方なのだと思います。
同じグループのKさんも公表されている生年月日でいけばNさんと同じ年です。
壬子という水エネルギーは、日干が戊(つちのえ)のKさんにとっては男としてのフェロモンという意味も持っています。
女性ファンのハートをがっちりとつかみ、胸キュンにさせるのはこのエネルギーから来るものなのでしょう。
NさんにとってもKさんにとってもこのエネルギーが今後歩んでいく大運(10年毎に変わる後天的な運)で傷つけられない限り、彼らの人気は続いていくはずです。
芸能界ではなくても、政治の世界でも、ビジネスの世界でも、奥様同士のおつきあいでも人気運は必要です。
人を惹きつける力は、その使い方させ間違えなければ大いに活用すべきものです。
みなさんやみなさんの身の周りの人に人気運があるかどうかを知りたいときに比較的簡単に分かる方法として、子・卯・午・酉 という四正があるかないかを見る、という手があります。
人によっては四正が全くない方もいますし、たくさんある方もいます。
存在していても傷ついてしまっている場合もありますし、たった1つだけれどしっかりと力を発揮している場合もあります。
もちろん、四正が年にあるのか、月にあるのか、日にあるのか、それが子、卯、午、酉のどれにあたるのかでもどのような人気運なのか判断が違ってきます。
このようにいろんなケースがあるため、一人一人が違った魅力を持ち、2つとない人間の魅力が生まれてくるのです。
人気運はキラキラと輝くものです。
自分にない他人の魅力はそれだけで羨ましく、つい自分と比較してしまうでしょう。
その相手にない自分の魅力を自分自身が見失わずにいれば良いのですが、自分の魅力を見失わずに自信を持つ人ばかりとは限りません。
目の前にいる人の人気を羨んでしまうあまりに、その人がダメになってしまえばいいのに、と思ってしまうかもしれません。
表面的には誰にも気づかれず、特に何もトラブルを起こすこともなく、その人がダメになればいい、という気持ちを持ち続けるかもしれません。
しかしながら、その結果得た勝利は得てして一時的な勝利に終わってしまいます。
人気運はピュアエネルギー。
決して嘘がつけないエネルギーだからです。
ところで、我々漢五派のもっとも大きな特徴として風水グッズをできるだけ使わない、という約束事があります。
モノとは次元の違う「気」という目に見えないエネルギーを駆使するのです。
この辺りの事はまた機会があればご説明します。
その一方で、著名な風水師さんの中にはすごい効果がありそうな風水グッズを販売している方がいます。
また、別の風水師さんの中にはテレビ番組にたくさん出演したり、中にはタレントさん顔負けの方もいます。
劉先生はご自身の道を歩んでいきました。
ご自身の考えに信念を持っていらっしゃいっていた方でしたが、他の風水師さんを否定せず、揶揄することもなく、そして他の風水師さんが行っていることに振り回されることもなく、漢五派の教えを忠実に実行していました。
彼が行く前と後ではエネルギーの流れが変わる、という漢五派の本当の意味での技を武器にしていきました。
漢五派を受け継ぐということはこういうことなのだ、と思いました。
まるで、「世界に一つだけの花」の歌詞のように他と比べることもなく、一番になることを目的とせず、漢五派という花を一生懸命開花させていったのです。
劉先生のご冥福を改めてお祈り申し上げます。
(続く)
© 2016 mannidou.com All Rights Reserved.