vol2 八宅法

みなさん、こんにちは。孟意堂です。

風水コラムvol1でお話しした「玄空飛星法」と同様、風水の理気に「八宅法」という手法があります。

この手法は日本でも有名な方法で、みなさんの中にもご存知の方が多いかと思います。

八宅法は、中国古代から伝わる「易」に由来しています。

よって、八宅法そのものも玄空飛星法よりも古く、そして長い歴史を持っています。

八宅法では、乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)と、360度ある方位をシンプルに8つに分けています。

これは後天八卦では乾(北西)・兌(西)・離(南)・震(東)・巽(南東)・坎(北)・艮(北東)・坤(南西)の方位に分かれ、先天八卦では乾(南)・兌(南東)・離(東)・震(北東)・巽(南西)・坎(西)・艮(北西)・坤(北)の方位に分かれます。

この8つの方位はそれぞれ易の八卦に由来しています。

たった8つの方位ですのでとても単純に見えます。

しかし、単純に見えるものの中には奥行きがない、と誰が断定できるでしょうか?

一部の家屋はなぜ代々存続することができるのでしょうか?

一部の会社はなぜ長い間繁栄できるのでしょうか?

なぜ、東京は日本の首都であり続けることができるのでしょうか?

その秘訣がこの八宅法の中にあるのです。

非常に簡単にしか説明されていない八宅法の中に、です。

このことは例えて言えば、仕事で書かれたレポートの枚数を問うのか、シンプルだけれども様々なことに関わる中身の面白さを問うのか、ということにも似ています。

住んでいる場所や現状使用しているオフィスを長く使いたい、という希望は多くの方にあると思います。

日本では特にその傾向が強いでしょう。

こういうお住まいや事務所こそ八宅法を重視すべきである、と孟意堂は考えます。

孟意堂では、日本で風水鑑定を行う際、八宅法にかなりの重点をかけて分析しています。

極めて古いですが、奥行きの深い手法だからです。

八宅法の基本は8つの数字です。

8という大雑把な数字だから八宅法は簡単!・・・かと思いきや、この手法は学んでも、学んでも、学びたりない奥行きがあります。八宅法は教科書やマニュアル通り勉強したからマスターできるものと言うより、風水師のセンスが問われる分野だと思います。

言い換えれば、八宅法には頭を使えばいかようにでも応用できる面白さがあります。

そして、実はこの中に門外不出の奥義がたくさん隠されているのです。

門外不出の奥義が隠されているがゆえに巷では八宅法の奥の深さまで紹介されていないように見えます。

だから、この手法は世の中でずっと勘違いされたまま。

よってこの手法を生かす機会も少ないような気がします。

八宅法に関してそのままにしておくか、ご開帳するかは・・・お楽しみに!です。

(続く)